2012-10-12

ブルー・カントゥレルのデビュー秘話



みなさん、ブルー・カントゥレルを覚えてますか? あの「やり返したりーな!」な“Hit 'Em Up Style”や、青色吐息な“Breathe”はインパクト抜群だったので、2000年代前半にR&Bを聴いてた方なら「いたいた!」て感じでしょう。

個人的には1stアルバム『So Blu』(2001年)が大好きだったフェイバリット・ブルーなシンガーなのですが、ここ10年近く目立った活動なし……と思ったらいよいよ復活ですよ姐さん! (紹介しそびれてた)新曲“S.O.S. (Tell Me Where You At)”に続いて、得意のスウィンギンな“Get The F*** Out”キタ! これ待ってた!




彼女のカムバックについては9月の時点で、インディR&B~ソウルの良心中の良心たるYouKnowIGotSoulにそれはそれは濃すぎるインタビュー記事「Interview: Blu Cantrell – Real Knowledge, Real Emotion, Real Talent Straight To Your Ear & Heart」が載っていて知ってました。ニュー・アルバムについてはほぼ完成しているそう。ちなみに、最近の彼女のライヴ・バンドには鹿児島出身のギタリスト、Shuhei Teshimaさんが参加しているそうで日本にも連れてきてほしいですねー。

さて、紹介しようにもあまりに濃い内容だったので時間がかかり過ぎていたYKIGSのインタビューを、簡単に要点だけ抜粋して紹介します。



元々はテディ・ライリーのガールズ・グループにいた


ブルー・カントゥレル、本名ティファニー・コブ (Tiffany Cobb)。アメリカの東北、ロードアイランド州の州都プロビデンス出身。お母さんがイタリア/ドイツ系の白人となるミックスとして生まれました。そのお母さんは、ミス・ロードアイランドに選ばれ女優もやっていた上、ジャズの歌手だったということで、お母さんのいいところ全部受け継いだ感じ。両親は離婚していて、このお母さんに育てられたそう。

さてそんな彼女、具体的な経緯は不明なれど、そもそもテディ・ライリーが抱えていたガールズ・グループにいたのだとか! 彼女が所属していたというエイス・アヴェニュー(8th Avenue)といえば、ブラックストリート『Finally』(1999年)の“I'm Sorry”や“On The Floor”などにコーラスとして参加していたグループ。ちなみにイントロを歌っていたクアナことシャクアナ・エラム (Shaquana Elam)―― 当時推定15歳――は後にザ・レイン(Tha Rayne)のメンバーに……というのは別の話ですが。そうですかそうですか。エイス・アヴェニューはブラックストリートの分裂と共にバラバラになってしまった模様。まぁよくある話です。