2019-04-26

[new music] FKA twigs, Flying Lotus, James Blake + more

・FKA twigs - "Cellophane" (Young Turks Recordings / 2019-04-24)



FKAトゥイグスが3年以上ぶりとなる新曲“Cellophane”を発表。  Amazon  iTunes

2016年に発表した“Good to Love”もバラード調でしたが、今回の「セロハン」はさらにエモーショナルなピアノ・バラード。ケイト・ブッシュあたりも想起させます。
トゥイグスと共にこれをプロデュースしたのは、フランク・オーシャンの“Chanel”やケヴィン・アブストラクト『American Boyfriend: A Suburban Love Story』などを手がけてきたジェフ・クラインマン(Jeff Kleinman)とマイケル・ウゾウール(Michael Uzowuru)のチーム。
ビヨーク仕事で知られるアンドゥルー・トーマス・フアン監督によるミュージックビデオはさすがの世界観です。



さて、沈黙を破ったトゥイグスですが、新作云々の情報は今のところ無し。しかし、“Cellophane”のリリースにあたってポスターをばら撒くキャンペーンが行われているほか、5月からLA、べルリン、ロンドン、シドニーの4都市で開催されるコンサートには「FKA twigs / Magdalene」という文字が躍っていることから、なんらかの動きがあることに期待したいですね。




[new music] BJ The Chicago Kid, Lucky Daye, Jordan Rakei + more

・BJ The Chicago Kid - "Time Today" (Motown Records / 2019-04-26)





BJ・ザ・シカゴ・キッドが新曲“Time Today”を発表。アンドレ・ハリス(Andre Harris)と盟友ジェイラス“J・モー”モージー(Jairus "J.Mo" Mozee)によるプロデュースで、ディアンジェロやマーヴィン・ゲイを敬愛するBJのソウルネス溢れる1曲です。ソングライティングでも関わっているゴールディ(Gabrielle "Goldie" Nowee)のコーラスの絡み方もよいですね。  Amazon  iTunes

BJは今夏にニュー・アルバム『1123』をリリース予定で、この“Time Today”は先行曲という扱い。昨年5月には3曲入りEP『Opening Ceremony』、今年3月にはエラ・メイ“Close”のカバーを発表していましたが、これらは収録されるんでしょうか。アルバムの詳細はまだ不明です。



[new music] BananaLemon, SIRUP, Da-iCE, +more

・BananaLemon - "#Slaysian" (BananaLemon / 2019-04-26)



東京発のガールズ・グループ、BananaLemon (バナナレモン)の新曲は、25日に開催された単独公演〈The Final Game〉でいち早くお披露目されていたもの。元Def WillのLetyを新メンバーに加え、アンクルン(インドネシアの打楽器)のオリエンタルな響きが印象的なトラップ・ビートに乗せて「イケてるアジア人」を掲げる姿が激ドープ。バナレモの曲で一番好きかもしれない。2分未満という短さ、MVの映像も非常に“今”という感じ。



ラップと歌の両刀で、ブラジル生まれ、日本語・韓国語・ポルトガル語・英語のクアドリンガル(!)という強力な新メンバーの加入によってバナレモ新章は大きな飛躍が期待できそう。先日MVの再生回数が100万回を突破した「GIRLS GONE WILD」も、ブラジルやアメリカからの反響が大きかったと言うし。  Amazon  iTunes




2019-04-22

[news] レジー・スノー、ジャズ・カリス、ルビー・フランシスの初来日公演が決定 + more

レジー・スノー初の単独来日公演決定

2017年にジョーイ・バッドアス(Joey Bada$$)、ジェシー・ボイキンス三世(Jesse Boykins III)ら参加のミックステープ『The Moon & You』を発表し、昨年、ラーキ(Rahki)(ケンドリック・ラマーのグラミー受賞曲“i”など)がエグゼクティヴ・プロデューサーを務めたデビュー・アルバム『Dear Annie』をリリース、NMEが5点満点を付けるなど話題を呼んだ新進ラッパーのレジー・スノー(Rejjie Snow)が初来日。 Amazon  iTunes

単独公演の詳細はまだ不明ですが、9月1日に大阪・舞洲スポーツアイランド 空の広場で開催される〈CIRCUS × CIRCUS〉への出演が発表されたので、この時期と見ていいでしょう。
[4/23追記:9月2日(月)に渋谷WWW Xで開催されることが発表されました]

なお〈CIRCUS × CIRCUS〉にはレジー・スノーの他に、tofubeats、SIRUPの出演が第一弾ラインナップとして発表されています。



2019-04-20

[new music] Lizzo, Saucy Lady, The O'Jays + more

・Lizzo - 'Cuz I Love You' (Nice Life Recordings/Atlantic Recordings / 2019-04-19)



リゾがついにメジャー・デビュー・アルバム『Cuz I Love You』を発表。

R&Bチャート入りするなど好評を博しているディスコ・ファンク“Juice”や、彼女の「ヒーロー」であるミッシー・エリオットとの共演が叶った“Tempo”を始め、プリンスを意識したような“Crybaby”など4曲を、彼女のボスであるリッキー・リード(Ricky Reed)がプロデュース。リッキー・リードと共にリオン・ブリッジズ『Good Thing』を手がけたネイト・マーセロー(Nate Mercereau)も補佐しています。
また、サザン・ソウル調の表題曲“Cuz I Love You”や、3連バラード“Jerome”、そして“Heaven Help Me”の3曲をX・アンバサダーズ(X Ambassadors)が手がけているほか、“Like A Girl”、“Soulmate”、“Better In Color”の3曲をオーク(Warren "Oak" Felder)が担当。グッチ・メイン(Gucci Mane)との共演となった“Exactly How I Feel”は、リアム・ペイン&J・バルヴィン“Familiar”を手がけたマイク・サバス(Mike Sabath)仕事といった陣容に。
リゾのポップネスを生かしつつ、ソウル~ファンク~ヒップホップを股にかけるアルバムに仕上がっています。  Amazon  iTunes



なお残念ながら、ドナ・サマー“Bad Girls”の「トゥトゥ!ピーピー!」も引用される“Fitness”や、ジャスティン・ティンバーレイク“SexyBack”調のトラックにミッシー風ラップを乗せる“Boys”といった過去の既発シングルはいずれも未収録に。
(※5/3追記:デラックス版が5月3日に発表され、“Boys”、そして2017年に発表した“Water Me”と“Truth Hurts”、計3曲が追加されました  Amazon  iTunes








2019-04-19

[new music] Lo Boii, Chris Brown, Olivia Nelson + more

・Lo Boii (Corey Latif & Aalias) - "Floor Seats" (Lo Boii / 2019-04-19)



故テディ・ペンダーグラスに師事したことでも知られるR&Bシンガー/ソングライター、ラティーフが、新グループ「ロー・ボーイ」でアーティストとして再始動。エミネム+リアーナの全米ナンバーワン・ヒット“The Monster”でコ・プロデュースを務めたことで知られる若手プロデューサーのエーリアスとのタッグです。

その第一弾となる“Floor Seats”は、あの“Change The World”を大胆に拝借し、90sっぽさも湛えたメロウな楽曲。エリック・クラプトン版で有名な“Change The World”ですが、声の裏返り方のクセからしてベイビーフェイス版を意識しているのでしょうか。
公式サイトも立ち上がってますし、ロー・ボーイのさらなるリリースが楽しみです。  Amazon  iTunes





フィリー出身のコーリー・ラティーフ・ウィリアムス(Corey Latif Williams)は、2003年にMotown Recordsより「ラティーフ」名義で『Love In The First』を発表しアルバム・デビュー。
その後、『Love In The First』にも参加していたライアン・レズリー一派としてシェリー・デニス“I Love You”などのソングライティングを手がけたほか、ミュージック・ソウルチャイルドの“TeachMe”、クリス・ブラウンの“Damage”、フェイス・エヴァンスの“Gone Already”などに関与したのを経て、2010年に日本限定で『Love Is Love』をリリース。スターゲイト、ライアン・レズリー、アイヴァン&カーヴィン、T・タウンに、頭角を現す直前のヒット・ボーイまで参加した同作は、国内でヒットを記録。好評を受けて日本ではさらに2011年に『Love Life』、2013年に『IV Love』、2016年に『Love Language』とリリースを重ねています。
またソングライターとしても、アッシャー“Crash”(2016年作『Hard II Love』収録)など近年も変わらず活動を続けています。



[new music] RIRI, TOKYO CRITTERS, Kan Sano, +more

・RIRI, KEIJU, 小袋成彬 - "Summertime" (Sony Music Associated Records / 2019-04-17)

資生堂「アネッサ」CMソングのためのスペシャル・コラボがようやく配信(小袋成彬プロデュース)。リリースまでだいぶん待たされましたね。  Amazon  iTunes




2019-04-18

[new music] Beyoncé - 'HOMECOMING: THE LIVE ALBUM'

・Beyoncé - 'HOMECOMING: THE LIVE ALBUM' (Parkwood Entertainment/Columbia Records / 2019-04-17)



ついにあの「Beychella」に迫るNetflixドキュメンタリー『HΘMΣCΘMING: A Film by Beyoncé』(邦題は『HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品』……他に言い様があるだろうに)が17日に解禁!に合わせてライブ・アルバム『HΘMΣCΘMING: THE LIVE ALBUM』も登場。  Amazon  iTunes

デスチャ再集結のあの場面も含めて当然すべてが収められているわけですが、取り急ぎ注目したいのは、2曲のボーナストラック。

[live video] Nenashi - "Lost In Translation" (TOKYO SOUNDS Music Bar Sessions)



デビュー曲“Lost In Translation”を発表したばかりのNenashi。bmrでも紹介しましたが、私のプレイリスト「KiMaGuLé Good Music」にも入れているとおり、個人的にもかなり注目しているアーティスト。映像としては初お披露目となるライブ映像が公開になりました。




一応改めてご紹介すると、「origami PRODUCTIONSが送りだすミステリアスな新進男性シンガー/ラッパー/プロデューサー」で、さまざまな国や地域を転々と旅する“根無し草”であることがその名前の由来。
origami PRODUCTIONSが音楽を担当した2017年のTVドラマ『僕たちがやりました』にて、Shingo Suzukiの“Countless Luv”にフィーチャーされていましたが、今年3月末に“Lost In Translation”でデビュー。早速、日本のApple Music「今週のNEW ARTIST」に選出されたほか、J-WAVE TOKIO HOT 100では47位に初登場するなど、すでに話題を呼んでいます。
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2019-04-13

[new music] Anderson .Paak, Intellexual (Nico Segal & Nate Fox), + more

・Anderson .Paak - 'Ventura' (Aftermath Entertainment/12 Tone Music / 2019-04-12)



アンダーソン・パークが予告どおり、『Oxnard』からわずか半年足らずで、「ビーチ・シリーズ」の完結となる新作『Ventura』を発表しました。  Amazon  iTunes

『Oxnard』同様にドクター・ドレー(Dr. Dre)が共同エグゼクティヴ・プロデューサー、そしてミックスを担当。すでにトラックリストで明らかになっていたとおり、ブランディ(Brandy)、レイラ・ハサウェイ(Lalah Hathaway)、ジャズミン・サリヴァン(Jazmine Sullivan)、スモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)(影は薄いですが)らも参加と、ヒップホップ色の強かった『Oxnard』に比べ、本作はR&B色が強い内容に。
今回はフリー・ナショナルズの一員でもあるキャラム・コナー(Callum Connor)や、ポーモ(Pomo)らが制作に参加しており、『Malibu』に近い感じと言えるでしょうか? 他にアンドレ3000 (Andre 3000)、ファレル(Pharrell Williams)、故ネイト・ドッグ(Nate Dogg)など、参加面子は相変わらず豪華です。



なお、当初ドレーは『Oxnard Ventura』というタイトルを予告しており、そもそも同時進行だったようですが、朴さんの発言によると、『Ventura』では制作面でより自由にやらせてもらえたのだそう。




2019-04-12

[new music] Chris Brown, Jon B, Jam & Lewis + more

・Chris Brown - "Back To Love" (Chris Brown Entertainment/RCA Records / 2019-04-11)




クリス・ブラウンが新曲“Back To Love”を発表。ビヨンセ“Upgrade U”を始め、セヴン・ストリーターやクリス・ブラウンらを手がけてきたキャム・ウォレス(Cam Wallace)がプロデュースしたこの曲は、ほのかにアフロ・カリビアンなテイストも薫る、ダンサブルなR&Bチューン。
来年6月にはデビュー15周年を迎えるクリスは現在、ニュー・アルバム『Indigo』を準備中。シャニース“I Love Your Smile”使いで話題になった“Undecided”などの収録が期待されます。  Amazon  iTunes



2019-04-11

向井太一のblock.fm特別番組に出演します



平成最後の1週間となる4月22日(月)〜26日(金)にblock.fmが開催するスペシャルウィーク「MASSIVE WEEK」の一環として企画された向井太一くんの特別番組『Back to roots』に聞き手として出演することになりました。
聞き手に、普段から交流のある音楽ライターの末﨑裕之(元bmr編集部)を招き、向井太一の”これまでからこれから”を紐解いていく」(block.fm
という番組になる予定です。 放送は4月23日(火)21:00-22:00! ぜひチェック下さい。直前がスダンナユズユリーの特別番組『SYY radio』というのも個人的にアゲ↑です。ルカミルカミナウ

[4/24追記:1週間くらい?の限定公開でアーカイブが公開中です。聞き逃した方はお早めに。block.fmのアプリでも聴けますよ。太一くんが小学校~高校時代に愛聴したJ-R&Bについてたっぷりと想いを語る1時間となりました]

2019-04-06

[new music] Jordin Sparks & Elijah Blake, Sebastian Mikael, Khalid + more

・Jordin Sparks & Elijah Blake - '1990 Forever' (Rkeytek Music/DFMedia Records / 2019-04-05)



先月、「199∞」名義で突如デュエット曲“Real Love”を発表していたジョーダン・スパークスとイライジャ・ブレイクが、デュエットEP『1990 Forever』を発表。 Amazon  iTunes



メアリー・J・ブライジの“Real Love”を参照した“Real Love”は未収録ですが、ハイ・ファイヴの“I Like The Way (The Kissing Game)”等を引用した、その名も“90s R&B”に始まり、エモーショナルな3連バラードからトラップR&Bまで聞かせる充実の4曲。最高。
以前から何度かコラボしてきた2人。今回はイライジャ・ブレイクのLAのホームスタジオで1週間ちょっとで出来上がったそうですが、今後も継続してほしいものです。





2019-04-05

[new music] Amber Mark, Still Woozy, Yuna + more

・Amber Mark - "Mixer" (Jasmine Music/PMR Records/Virgin EMI Records / 2019-04-04)





90sヒップホップ・ソウル全開の“Put You On”が大好評だったアンバー・マークが、引き続き90sなムードを継承した新曲“Mixer”を発表。ファンキーなベースラインが印象的ですが、今回のプロデュースはアンドゥルー・ワイアット(Andrew Wyatt)。7月に英~欧州ツアーを行うことも合わせて発表されましたが、そろそろアルバム期待してもいいでしょうか。 Amazon  iTunes