・FKA twigs - "Cellophane" (Young Turks Recordings / 2019-04-24)
FKAトゥイグスが3年以上ぶりとなる新曲“Cellophane”を発表。 Amazon iTunes
2016年に発表した“Good to Love”もバラード調でしたが、今回の「セロハン」はさらにエモーショナルなピアノ・バラード。ケイト・ブッシュあたりも想起させます。
トゥイグスと共にこれをプロデュースしたのは、フランク・オーシャンの“Chanel”やケヴィン・アブストラクト『American Boyfriend: A Suburban Love Story』などを手がけてきたジェフ・クラインマン(Jeff Kleinman)とマイケル・ウゾウール(Michael Uzowuru)のチーム。
ビヨーク仕事で知られるアンドゥルー・トーマス・フアン監督によるミュージックビデオはさすがの世界観です。
さて、沈黙を破ったトゥイグスですが、新作云々の情報は今のところ無し。しかし、“Cellophane”のリリースにあたってポスターをばら撒くキャンペーンが行われているほか、5月からLA、べルリン、ロンドン、シドニーの4都市で開催されるコンサートには「FKA twigs / Magdalene」という文字が躍っていることから、なんらかの動きがあることに期待したいですね。
・Flying Lotus feat. Little Dragon - "Spontaneous" (Warp Records / 2019-04-23)
かつて在籍していたWarp Recordsから新作『Flamagra』を5月24日にリリースすると先日アナウンスしたフライング・ロータスが、『Flamagra』からのリード曲を発表。リトル・ドラゴンをゲストに迎えた“Spontaneous”と、インストの“Takashi”の2曲。後者は、プレスリリースによれば「チームラボの一員であるTakashi Udoに由来」と説明されていますが、工藤 岳さんのこと(Kudoの間違い?)ですかね?
『Flamagra』にはサンダーキャット、ジョージ・クリントンにソランジュ、アンダーソン・パーク、トロ・イ・モワ、ティエラ・ワック、デンゼル・カリーらが参加しています。すでにデイヴィッド・リンチをフィーチャーした“Fire Is Coming”の映像も公開されていますよ。 Amazon iTunes
・James Blake - "Mulholland" (Polydor Records / 2019-04-26)
今年1月に新作『Assume Form』を発表したジェイムス・ブレイクが、『Assume Form』のヴァイナル盤限定曲だったミニマルなピアノ・バラード“Mulholland”を一般解禁。配信版では新たに『Assume Form』に追加されています。 Amazon iTunes
・Beyonce - "Sorry (original demo version)" (Parkwood Entertainment/Columbia Records / 2019-04-23)
ビヨンセの『Lemonade』が、リリースから丸3年を経た4月23日、ついにSpotifyとApple Musicでも解禁(それまではストリーミングはTIDAL限定でした)。そして注目なのが、新たに追加された“Sorry (Original Demo)”。そう、“Sorry”のデモ・バージョンです。 iTunes
夫ジェイ・Zの不貞がテーマのひとつということで大きな話題となった『Lemonade』の中でも「Becky with the good hair」という歌詞が登場する“Sorry”は、「(不倫相手を指すであろう)ベッキーは誰か?」というゴシップ的な騒動にも発展したことでも知られます(その結果リタ・オラらが疑わしいとして巻き込まれる羽目に)。
アルバム・バージョンはメロー・X (MeLo-X)とダイアナ・ゴードン(Diana Gordon)がビヨンセと共にプロデュースし、ヒット・ボーイ(Hit-Boy)らが手を加えたものでしたが、このデモ・バージョンはDJS3が(ビヨンセと共に)プロデュース。さすがに全然雰囲気は違いますね。
元々「Becky with the good hair」はダイアナ・ゴードンのアイディアで、ビヨンセからも特に詳しく話は聞いておらず(おそらくジェイ・Zのこと)、誰か特定の人物を指す意図はなかったというだけあって、ダイアナ・ゴードンは変わらずソングライターとしてクレジットされています。
なおビヨンセは先週、『HΘMΣCΘMING: THE LIVE ALBUM』を先日リリースしたばかり。
・Lauv - "Drugs & The Internet" (Lauv/AWAL / 2019-04-26)
昨夏、“I Like Me Better”が全米シングル総合チャートでトップ30入りするヒット(最高27位)を記録した、24歳の米新進シンガー・ソングライター/プロデューサー、ラウヴ。今年1月末には、トロイ・シヴァンとのコラボ、しかもトロイがラウヴのことを「僕の新しいボーイフレンド(はぁと)」と紹介したことで話題になった“i'm so tired...”が発表されていましたが、それに続く新曲“Drugs & The Internet”が登場。 iTunes
“I Like Me Better”的な弾むビートながら、よりヒップホップ的なトラックとなっていますがなるほど、ジェイソン・デルーロ“Trumpets”などを手がけたジョン・ベリオン(Jon Bellion)がプロデュースで関わってました。見た目も一新され、新たなステージへと向かおうとしているのが窺えます。
なおラウヴは、5月末に東名阪の来日ツアーを控えていますよ。