故テディ・ペンダーグラスに師事したことでも知られるR&Bシンガー／ソングライター、ラティーフが、新グループ「ロー・ボーイ」でアーティストとして再始動。エミネム＋リアーナの全米ナンバーワン・ヒット“The Monster”でコ・プロデュースを務めたことで知られる若手プロデューサーのエーリアスとのタッグです。
その第一弾となる“Floor Seats”は、あの“Change The World”を大胆に拝借し、90sっぽさも湛えたメロウな楽曲。エリック・クラプトン版で有名な“Change The World”ですが、声の裏返り方のクセからしてベイビーフェイス版を意識しているのでしょうか。
公式サイトも立ち上がってますし、ロー・ボーイのさらなるリリースが楽しみです。 Amazon iTunes
フィリー出身のコーリー・ラティーフ・ウィリアムス(Corey Latif Williams)は、2003年にMotown Recordsより「ラティーフ」名義で『Love In The First』を発表しアルバム・デビュー。
その後、『Love In The First』にも参加していたライアン・レズリー一派としてシェリー・デニス“I Love You”などのソングライティングを手がけたほか、ミュージック・ソウルチャイルドの“TeachMe”、クリス・ブラウンの“Damage”、フェイス・エヴァンスの“Gone Already”などに関与したのを経て、2010年に日本限定で『Love Is Love』をリリース。スターゲイト、ライアン・レズリー、アイヴァン＆カーヴィン、T・タウンに、頭角を現す直前のヒット・ボーイまで参加した同作は、国内でヒットを記録。好評を受けて日本ではさらに2011年に『Love Life』、2013年に『IV Love』、2016年に『Love Language』とリリースを重ねています。
またソングライターとしても、アッシャー“Crash”（2016年作『Hard II Love』収録）など近年も変わらず活動を続けています。
・Chris Brown feat. Nicki Minaj & G-Eazy - "Wobble Up" (Chris Brown Entertainment/RCA Records / 2019-04-18)
クリス・ブラウンが、“Back To Love”（紹介済）に続けて今月2曲目のリリースとなる新曲“Wobble Up”を発表。 Amazon iTunes
今度は、昨年シアラの“Level Up”を手がけて再注目されているJR・ロテム(J.R. Rotem)によるプロデュースで、ニッキー・ミナージとG・イージーを迎えたバウンシーなヒップホップ・チューン。“Level Up”はDJテリー・テルズ“Fuck It Up Challenge”のリメイクのような楽曲でしたが、こちらもマグノリア・ショーティ(Magnolia Shorty)の“Monkey On Tha D$ck”をがっつりサンプリングしています。 Amazon
ちなみにマグノリア・ショーティと言えば、昨年を代表する大ヒット曲であるドレイク“In My Feelings”の後半で、“Smoking Gun”のアカペラ音源がサンプリングされていたことも記憶に新しいですね。
・Olivia Nelson - "No Answer" (Hear This Records / 2019-04-19)
23歳の注目女性R&Bシンガー、オリヴィア・ネルソンが、今年の第一弾リリースとなる新曲“No Answer”を発表。 Amazon iTunes
昨夏には、以前からコラボしていたジャロー・ヴァンダル(Jarreau Vandal)ら制作のデビューEP『For You』をリリース、今年3月には世界初CD化として国内盤リリースもされた彼女。ネイオらに通ずる、90sあたりのR&Bを彷彿とさせるノスタルジーと、フューチャリスティックなサウンドが組み合わさったような音楽性で話題です。 Amazon iTunes
今回の新曲は、『For You』で“Never Too Late”を手がけたホースト(Hoost)がプロデュース。レイト90s～アーリー00sのR&Bを今様にアップデートしたような楽曲です。『For You』に続くEPからのリード曲扱いということで、新たなEPが楽しみですね。
・Shay Lia - "Dangerous" (N.O.T.E/AWAL / 2019-04-19)
ケイトラナダのミューズ的存在としても知られるカナダの注目の女性R&Bシンガー、シェイ・リアの新曲“Dangerous”が到着。 Amazon iTunes
昨年11月にRCA移籍第一弾としてケイトラナダが発表した“CHANCES”にもシェイ・リアは参加していましたが、今回のプロデュースはトニー・ストーン(Tony Stone)です。
シェイ・リアは、2017年4月にケイトラナダ(KAYTRANADA)、バッドバッドノットグッド(BADBADNOTGOD)とのコラボ曲“Blue”を発表したのを皮切りに、“What's Your Problem?”、“Cherish”、“Funky Thang”と、ケイトラナダ制作シングルを昨夏にかけて次津にリリース。また昨年11月にはサンゴ(Sango)制作の“The Cycle”、今年1月にはストゥー(stwo)制作の“Feels”と発表しており、長らく待たれているデビューEPのリリースが期待されています。
フランスと、東アフリカのジブチの血を引くシェイ・リアは、仏トゥールーズ生まれでフランス＆ジブチ育ち。進学のために引っ越したモントリオールでケイトラナダと出会い、『99.9%』にも収録されたケイトラナダの2014年曲“Leave Me Alone”のボーカルを務めているほか、2014年にリリースされた彼女のデビュー曲“3 Months”もケイトラナダ制作であったりと、以前からケイトラナダが愛する歌声として度々コラボを重ねてきた存在です。
・Rhymefest feat. Black Thought & Raheem DeVaugh - "Make Noise"
Rhymefest feat. Masego - "Weaponized"
(Litehouse Music / 2019-04-19)
コモン＆ジョン・レジェンドのグラミー＆オスカー受賞曲“Glory”のソングライターとしても知られるライムフェストが、映画『The Public』に俳優として出演。
それがゆえに、ということでしょう、『The Public』のサントラとして2曲の新曲をリリースしました。1曲はザ・ルーツのブラック・ソートとラヒーム・デヴォーンを迎えた、ドラマティックな“Make Noise”。そしてもう1曲はマセーゴとのコラボで、マセーゴ色の強い“Weaponized”です。“Weaponized”のほうが先に出来た曲なのだとか。 Amazon iTunes
そういえばライムフェストは、DJジャジー・ジェフが昨年に発表した『M3』にて、デイン・ジョーダン（ジャジー・ジェフがバックアップしている若手ラッパー）とアミーア（ジャジー・ジェフの息子）と共にザ・トリニティという3人組として全面参加。その『M3』からのリード曲は、ライムフェストとマセーゴ参加の“2 Step”でした。
4月にアメリカで公開された映画『The Public』は、『セント・エルモス・ファイアー』や『アウトサイダー』などの出演で知られるベテラン俳優で、『ボビー』などの映画監督としても知られるエミリオ・エステヴェスの新作映画。
ホームレスたちがシンシナティの厳しい冬の夜を生き抜くために公共図書館に集まるという物語だそうで、エステヴェスの母親がライムフェストのドキュメンタリー『In My Father’s House』（死んでいたと思われた父親がずっとホームレスとして過ごしていたことを知り、再会するドキュメント）を観て、ライムフェストを『The Public』に起用すべきだと助言したことで出演に至ったのだそう。ライムフェストはホームレスのビッグ・ジョージ役を演じています。
・India Jordan - "DNT STP MY LV" (Local Action Records / 2019-04-19)
カシーフ版“Don't Stop My Love”のリエディット的なダンス・ナンバー。ロンドンのレーベル New Atlantisの共同創設者としても知られるDJ／プロデューサーのインディア・ジョーダンが、5月3日にLocal ActionよりデビューEP『DNT STP MY LV』をリリース予定で、これはその先行シングルになります。 Amazon iTunes
・Prince - 'The Greatest Romance Ever Sold (Remixes)' (NPG Records/Legacy Recordings / 2019-04-19)
プリンス（当時はシンボル表記の時代）が1999年にリリースした『Rave Un2 The Joy Fantastic』、そのリミックス・アルバム『Rave In2 The Joy Fantastic』、そして当時のコンサート映像作品『Rave Un2 The Year 2000』をまとめた『Ultimate Rave』が26日に発売されますが、それに先んじて、『Rave Un2...』からのリード曲“The Greatest Romance Ever Sold”のリミックス集がデジタル配信解禁。 Amazon iTunes
当時12インチなどの形でシングル発売済だったリミックス音源をまとめたもので、『Rave In2...』にも未収録となる、ネプチューンズ(The Neptunes)やジェイソン・ネヴィンス(Jason Nevins)によるリミックスなどが手軽に聴けるようになりました。特に前者はQ・ティップ(Q-Tip)参加ということでも有名ですよね。また、『Rave In2...』にはエクステンデッド版で収録されている、“Flava in Ya Ear”使いでイヴ(Eve)参加のリミックスもあります。
