2019-06-08

[new music] Kiana Ledé, The HamilTones + more

・Kiana Ledé - 'Myself' (The Heavy Group/Republic Records / 2019-06-07)



22歳の新進女性R&Bシンガーにして女優のキアーナ・レデイが、ニューEP『Myself』を発表。  Amazon  iTunes

昨年7月にリリースされたEP『Selfless』からのリード曲として“EX”が反響を呼んだことで知られる彼女、この“EX”は今年になってフレンチ・モンタナ参加バージョンやリル・ベイビー参加バージョンも発表されていますが、まだまだ推していくようで、このEP『Myself』にも再収録されています。
“EX”の共同プロデューサーでもあるチェルシー・レナ(Chelsea Lena)が、オフセット(Offset)参加の“Bouncin”や“Heavy”のソングライティングに参加。いずれもボストン(Boston)なるプロデューサーが手がけていますが、特に後者の“Heavy”は“EX”に通ずるアコギ主体のスロウで、“Heavy”のほうが90s色強め。

他にも、クリス・ブラウン“Questions”などを手がけてきたB・ハム(B Ham)、全米チャート最高11位を記録したバズィーの“Mine”仕事などで知られるライスン・ピーズ(Rice N’ Peas)、カリード&ノーマーニ“Love Lies”やカリード『Suncity』などを手がけたディジ(Digi)らが制作に参加しています。




アリゾナ州フィーニクス(フェニックス)出身のキアーナ・レデイ・ブラウン(Kiana Ledé Brown)は、ネイティブアメリカンとメキシコ系のミックスである母、ネイティブアメリカンとアフリカ系のミックスである父との間(※マネジメントのThe Heavy Groupによるバイオでは、スウェーデンの血も入っていると紹介されています)に1997年に生まれた22歳。
幼少期からピアノを弾きながら歌って過ごしていたそうで、2011年、14歳でキッズ・シンガー発掘番組『KIDZ Star USA』にて優勝(当時はキアーナ・ブラウン名義、当時の映像はこれ)、RCA Recordsの契約を勝ち取り、2012年6月に“Hey Chica”でデビューしました。同曲は翌年、ブリトニー・スピアーズの新曲も収録されたサントラ『The Smurfs 2: Music from and Inspired by』にも収録されており、期待の星だったと思われるのですが……うまくいかず、3年後にRCAを離れることに。

しかし、ライスン・ピーズと出会い、彼らの力を借りながら、2015年にはキアーナ名義で、カバー集となるEP『Duets Mixtape』、『Soulfood Sessions』を発表。ポスト・マローンやジャック・Uなどをカバーした後者は、ライスン・ピーズを抱えるOrange Music Factoryより発売もされました。
この頃から女優業にも動き始めた彼女は、2016年、5月から放送されたTVドラマ版『Scream』のメイン・キャラクターのひとりに抜擢。これが転機となり、今度はキアーナ・レデイ名義でRepublic Recordsとのメジャー契約を手にし、2017年に“I Choose You”で再デビュー。翌年、デビューEP『Selfless』を発表すると、“EX”がじわじわと反響を呼び、今年の2月16日付のR&Bチャートで21位にランクイン。これを受けて、3月にリル・ベイビー、フレンチ・モンタナ参加バージョンをそれぞれ投入した影響もあり、4月13日付チャートには10位と初のトップ10入りを記録。4月27日付チャートでは最高9位まで上昇しています。現在もトップ20をキープしており、今回『Myself』に再収録されたのも納得です。





・The HamilTones - 'Watch The Ton3s' (Ghetto Allstars / 2019-06-07)



アンソニー・ハミルトンのバックコーラス隊として誕生したR&Bトリオ、ハミルトーンズが、商業デビュー作となるEP『Watch The Ton3s』を発表しました。  Amazon  iTunes

ジージーの2017年作『PRESSURE』で2曲を手がけたことで知られるガッティ・ロック・ソリッド(Gotti Rock Solid)らが手がけ、ファンテイジアの兄=リコ・バリーノ(Rico Barrino)をフィーチャーしたリード曲“MCBYL (Money Can't Buy Your Love)”には、フォンテ(Phonte)参加バージョンも用意されています。







・Steven A. Clark - 'Where Neon Goes To Die (Remixes)' (Secretly Canadian / 2019-06-06)



ピットブルの2017年作『Climate Change』の最後を飾った“Can't Have”への参加(2015年のデビュー・アルバムに収録された80sプリンス調の同名曲をサンプリングしたもの)で名を上げたスティーヴン・A・クラークが、ボーイズ・ノイズのプロデュースということで話題を呼んだ昨年の『Where Neon Goes To Die』のリミックス集を発表。  Amazon  iTunes

アムトラック(Amtrac)によるハウシーな“Found”リミックス、奇才ヘラード・ニグロ(Helado Negro)によるトライバルな“Feel This Way”リミックスに加え、カニエ・ウェストやジェシー・ボイキンスらとのコラボでも知られるティオーフィラス・ロンドン(Theophilus London)参加バージョンとなった“Evil Woman”の3曲となっています。





・Salaam Remi & Joell Ortiz - 'BoxTalk' (Louder Than Life Records / 2019-06-07)



サラーム・レミが、スローターハウスの一員としても知られるジョエル・オティースとのコラボEP『BoxTalk』を発表。
両者は“Shake Dat Je'llo”を先週発表したばかりでしたが、これを含む5曲入りEPが早くも登場しました。  Amazon  iTunes

“Shake Dat Je'llo”は、過去にサラーム・レミが手がけたブラック/ミスティークの“Can't Get It Back”(2001年/2003年)と同ネタ使い(使い方も一緒)となるイヴリン“シャンペーン”キング“We're Going to a Party”ネタに加え、ビートナッツ“Watch Out Now”……と言うよりはジェニファー・ロペス“Jenny from the Block”を意識した?イノック・ライト“Hijack”ネタなトラックに、ジャクソン5 “ABC”から「♪Shake it, shake it baby, come on now! / Shake it, shake it baby, ooo oooh!♪」のアカペラを混ぜるというヒップホップ・トラック。他の楽曲もサンプリング・ヘヴィな仕上がりです。



サラーム・レミとジョエル・オティースと言えば、2016年にジョエルがボーデガ・バンズ、ニッティ・スコットらと共に結成した「ノー・パンティ」というラテン系アメリカ人ラッパーたちによるスーパー・グループのミックステープ『WestSide Highway Story』の全面プロデュースを担当していたのもサラーム・レミでした。