SIRUP (シラップ)がついにフル・アルバム『FEEL GOOD』を発表。 Amazon iTunes
Honda「VEZEL TOURING」TVCMソングにも抜擢された「Do Well」のヒット(J-WaveのTokio Hot 100では2018年の年間チャート入りも)、そしてYou Tubeジャパンの「Artists to Watch」にも取り上げられるなど、今もっとも勢いがあると言っても過言ではないSIRUP。
『SIRUP EP』、『SIRUP EP 2』より、Tokyo Recordings制作による鮮烈な(再)デビュー曲「Synapse」、Soulflexの盟友 Mori Zentaro (森善太郎)が手がけたソウルフルな「SWIM」や、(「♪このまま揺れていたいや♪」という言葉に象徴される)SIRUPの“フィール・グッド・サウンド”を決定づけた代表的ヒット「Do Well」、Shingo.S制作によるメロウ・チューン「LOOP」、疾走感と切なさが同居する「Rain」も改めて収録。
この既発曲だけで十分に強力ですが、「Pool」、「Evergreen」といったMori Zentaroとの楽曲を始め、Chocoholicと制作した「Why」、Shin Sakiuraと制作した「CRAZY」(ちょっとサビがナールズ・バークリーっぽい)、CIRRRCLEのA.G.Oと制作した「PRAYER」、TENDREとの「PLAY」といった新曲も充実。
中でも個人的には、ロコ・テンセイ(roko tensei)制作で、BIMをゲストに迎えた「Slow Dance」がお気に入り。ダンサブルな曲が多い中で、「LOOP」に通ずるメロウネスが光ります。
アルバム全体も、緩急をつけた曲順の妙、そして「Pool」で始まり「LOOP」で終わるという構成で、ひとつの作品として『FEEL GOOD』な世界観を余すところなく伝えているのも素晴らしい。
なお、発売日にはトム・ミッシュの大阪公演のサポート・アクトを務めたSIRUP、『FEEL GOOD』を引っ提げた初の全国ツアー(全公演ソールドアウト)だけでなく数々のフェスへの出演も決定。J-Waveの屋内ライブイベント開催20回目記念で横浜アリーナで3日間に渡って開催される〈J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION〉(出演は7月13日)を始め、沖縄の〈CORONA SUNSETS FESTIVAL 2019〉(出演は7月14日)、開局30周年を迎えたFM 802の〈MEET THE WORLD BEAT 2019〉(7月21日)、〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉(8月12日)、さらには〈SUMMER SONIC〉(出演は関西8月17日、関東8月18日)などなど大型フェスに次々と出演する予定で、改めて勢いが感じられます。
・Nai Br.XX & Celeina Ann (as Carol & Tuesday) - "Kiss Me" / "Hold Me Now" (flying DOG/JVCKENWOOD Victor Entertainment / 2019-05-29)
何度か紹介している音楽アニメ『キャロル&チューズデイ』。
劇伴をモッキーが担当の上、参加コンポーザーが死ぬほど豪華(フライング・ロータス&サンダーキャット、テイラー・マクファーリン&マディソン・マクファーリン、リド、エヴァン“キッド”ボガート、アリソン・ワンダーランド、スティーヴ・アオキなどなど……)なこのアニメから、オープニング&エンディング曲がついに発売。主役のボーカルを担当しているナイ・ブリックス(キャロル)とセレイナ・アン(チューズデイ)による楽曲です。
オープニング曲“Kiss Me”はNulbarichが手がけた楽曲で、UK的な洒脱なセンスが煌めくミッド・チューン。一方、ベニー・シングス(Benny Sings)が手がけたエンディング曲“Hold Me Now”は、弾むようなリズムがキュートな、こちらもオシャレな(渋谷系の香りもする)ポップスです。 Amazon iTunes
このアニメの前半1クール(12話)までに登場する劇中歌20曲を収めた『VOCAL COLLECTON Vol.1』は、発売日が7月10日から31日に変更(一部で5月29日にデジタル配信とあったのは、“Kiss Me”&“Hold Me Now”のことだったのでしょうか)。
この劇中歌、これまで公開されただけでも、サンダーキャットが歌ってるので実質サンダーキャットの新曲な“unrequited love”(フライローとの共同制作)、マディソン・マクファーリンが歌っているので実質マディソンの新曲な“Milky Way”(テイラー・マクファーリンとの共同制作)、リドが手がけたバラード(ながらアレンジは意外にもダンサブルだった)“Move Mountains”などなど豪華。キャロチューの楽曲も、ベニー・シングスが手がけた“The Loneliest Girl”は美しくも切ないバラードでした。
8月11日(日)には原宿アストロホールにて昼夜2公演のコンサート〈『キャロル&チューズデイ』 LIVE ~The Loneliest Girl~〉(紹介済)も開催されます。
・BoA feat. Nucksal - "Feedback" (SM Entertainment / 2019-06-04)
BoAが、今年初のリリースとなる新曲“Feedback”をリリース。 iTunes
近年セルフ・プロデュース色を強めている彼女ですが、今回もShaun Kimとの共同制作によるもの(Shaun Kimは昨年の『Woman』で3曲に関わっていた人ですね)。80sブギーの要素を取り入れた、彼女得意のファンキーなダンス・ポップに仕上がっています。MVはシティ・ポップのアートワーク的な世界観。
BoAは昨年、母国韓国では、ステレオタイプス、ハーヴィ・メイソン・ジュニア、グレイズも参加したEP『One Shot, Two Shot』(個人的にはAFSHeeNら制作の“NEGA DOLA”が至高)、そして3年以上ぶりのフル・アルバム『Woman』をリリース。また所属事務所のプロジェクト「SM Station」シーズン2向けに、作者のサイーダ・ギャレットと共に“Man in the Mirror”のカバーをしたりも。
加えて日本でも、新作『私このままでいいのかな』と、3月~4月のツアー〈BoA THE LIVE 2018 ~Unchained~〉の特典&一部限定発売となったミニ・アルバム『Unchained』(既発曲のバンド・アレンジ集)と活発にリリースを続けています。
・向井太一 - "I Like It" (MIYA TERRACE/TOY'S FACTORY / 2019-05-29)
向井太一が6月19日にリリースするEP『27』より、リード曲「I Like It」を発表。 Amazon iTunes
デバージとは関係ありませんが、80年代(のエレクトリック・ファンク調)っぽいサウンドに。盟友CELSIOR COUPEとの共同プロデュースですが、アレンジそのものは、向井バンドのメンバーとしてもおなじみ、MOP of HEADのGeorgeとSatoshiによるものだそう。
ちなみに『27』にはShin Sakiuraが手がけた「声が聞こえる」に加え、Friday Night Plansとの共演曲「Last Peace」などが収録予定。iTunes/Apple Music限定で、「24 (Devin Morrison remix)」も追加されます。デヴィン・モリソン!
4月に発売されたデビュー・アルバム『Bussin'』(キング、ジョイス・ライス、エース・ハシモトら参加)も素晴らしかったデヴィン・モリソンは、Nao Yoshiokaが制作中のニュー・アルバムでもプロデューサーとして参加しており、『スラムダンク』の彩子さんが好きなあまり“Ayako”という曲を作るほど日本大好きなデヴィンの日本での認知度はさらに上がりそう。
そしてエース・ハシモト(ブランダン・ディシェイ)と言えば、「I Like It」と同タイミングで、向井太一、そして韓国のslomとのタッグで、ネプチューンズ感満載の新曲“2NITE”(紹介済)を発表していますよ。
・竹本健一 - "Real Thing" (GRACIAS RECORDS / 2019-06-05))
最近はゴスペラーズ『What The World Needs Now』で2曲を担当するなどプロデューサー/アレンジャー/ソングライターとしても活躍、また三浦大地やSuperfly作品でのコーラス・アレンジを手がけ、CHARAバンドのコーラスとしてもおなじみの竹本健一が、フル・アルバムとしては2011年の1st『ACTIVATION』以来、およそ8年ぶりとなる新作『TURN』を6月19日にリリース。 Amazon iTunes
そこからリード曲「Real Thing」が先行公開されました。
三浦大知、lecca、露崎春女、為岡そのみなどからMAX「Tacata’」までを手がけ、最近では中津マオのプロデュースでも注目のokaerioがトラックを、Junearが歌詞を手がけたブギー・ファンク調の楽曲。またコーラスにはTOKYO CRITTERS(紹介済)よりルンヒャンとZINが参加と、仲間が集合!といった感じも楽しいですね。
来週12日にはKLOOZをフィーチャーした「WORK」が配信予定。アルバムには、「明日に咲く花」、「隣で」、「No Limit」、「あなたに届きますように」といったここ数年、配信で発表していたシングルも収録されており、8年ぶりのフル・アルバムであることを実感します(ミニ・アルバムは『YADAYO』、『MILD LIFE』、『LIMITED』とリリースしていましたが)。先行配信中の『Real Thing』— 竹本健一 (@takemotokenichi) 2019年6月7日
Music:Okaerio&竹本健一
Lyric:Junear
Chorus:ルンヒャン&Zin
Music Video Director:阿部ナオト
MVショートバージョン
来週水曜日先行配信第二弾
「WORK feat KLOOZ」でるよ pic.twitter.com/FH16DEP4fc
またこの新作『TURN』の発売を記念して、6月22日(土)の長野を皮切りに、7月に東京と札幌、8月に大阪と名古屋での公演も予定されていますよ。
・V6 - "All For You" (AVEX ENTERTAINMENT / 2019-06-05)
V6が6月5日に発売するシングル「ある日願いが叶ったんだ/All For You」 Amazon
そのカップリング曲「All For You」は、なんとAmPm (アムパム)のプロデュース。トラック制作をメインで担当したのは、SIRUPなどを手がけてきたChocoholic (チョコホリック)で、トロピカル・ハウス以降の空気をまとった、軽快なサウンドがクールです(歌詞は宏実)。ジャニーズ作品は配信が一切ないのが残念ですね。
V6のカップリングと言えば、前のシングル「Super Powers/Right Now」においても、清水翔太作の「Right Now」が用意されていました。また、ファルセットも新鮮だった、グルーヴィンな「Can't Get Enough」(編曲は星野純一)も収録された2017年作『The ONES』では全曲のMVを制作していたりと、意欲的な姿勢が感じられるV6ですが、AmPmとChocoholicという、まさにいま旬の若手を早速起用したのは素直に驚きました。
ちなみに、前の前のシングル「Crazy Rays/KEEP GOING」のカップリング「KEEP GOING」と「TL」では、キスマイを始めジャニーズ作品も多く手がけているJazzin'parkが、☆Taku Takahashiらと制作していましたが、KEN☆Tackey(三宅健&滝沢秀明)のデビュー・シングルのカップリング「アイシテモ」は今井了介とJazzin'parkの久保田真悟が手がけており、90s UKガラージ風のサウンド(ディスクロージャーあたりを意識?)が大変オシャレでした。
・CIRRRCLE - "In The Sky" (CIRRRCLE / 2019-05-29)
東京~LAを拠点とするインディペンデントな3人組ヒップホップ・トリオのCIRRRCLEが、毎月必ず新曲をリリースする「HAPPY WEDNESDAYS」の第4弾となる新曲“In The Sky”を発表。疾走感のあるダンサブルなサウンドが彼ららしいですね。 Amazon iTunes
彼らは5月1日に、LAの[Bootleg Theater]にてシアトルのフレイヴァー・ブルーらと共にアメリカで初の公演を敢行。この時、LAで数々のコラボを制作したそうで、こちらのリリースも控えているとのことで、ますます注目度は高まりそう。
5月に行われた88rising×Red Bull Music Festival Tokyoなイベント〈Japan Rising〉の模様も先日公開されており、彼らのライブ・パフォーマンスやインタビュー映像が観られます。
なお、「HAPPY WEDNESDAYS」は今年2月の“Too Fragile”からスタートしており、3月に“Mental Health”、4月に“Love Me Baby Always”(紹介済)を発表しています。