「DT pt.2」、「Sit At The Piano」といった先行曲がいずれも、今まさに話題のローファイ・ヒップホップ的な響きを持つインストものということで、「Mellow Beats」、「Jazz Vibes」といったSpotify公式の大型プレイリストにピックアップされるなど、国外でもヒットしているKan Sanoが、ついにニュー・アルバム『Ghost Notes』を発表。 AmazoniTunes
WeR deeply hurt/saddened by unexpected/sudden loss May 18 of brother/friend/dad Melvin D Edmonds age 65 Thks/appreciation 2ALL4 tremendous outpouring of love/support/prayers. WeR doing our best 2cope ThkU4 yr understanding in giving us th time we need during these difficult days pic.twitter.com/G8iC2xUdQu
1989年に『After 7』でデビューしたアフター7は、1990年に“Ready Or Not”、“Can't Stop”というトップ10ヒットを放って一躍人気グループに。90年代前半には他にも、“Nights Like This”、“Kickin' It”、“'Til You Do Me Right”などがR&Bチャートのトップ10ヒットとなりましたが、所属レーベルとの関係悪化から1995年の3rd『Reflections』をもって契約更新をせず、レーベルを離脱。1997年に発表されたベスト盤『The Very Best of After 7』にホール&オーツのカバー“Sarah Smile”が加わっていましたが、アフター7は活動休止状態に。
1997年の映画『ソウルフード』サントラでは、ベイビーフェイス、K-Ci&ジョジョ、ケヴォン、メルヴィンの5人組=マイルストーンとして“I Care About You”という曲が発表され、同年、ベイビーフェイスの『MTV Unplugged』でも披露。またケヴォンは1999年に『24/7』でソロ・デビューしてヒットとなりました。
2000年代半ばから少しずつですがライブ活動を再開させたアフター7には、前述のとおりメルヴィンの姿はなく、代わって息子のジェイソンが参加。2013年の来日公演も、メルヴィン不在でジェイソン参加というメンバー構成でした。
2015年末に“I Want You”の発表と共にメルヴィンも復帰しており、新たに4人組としてアフター7は再始動。2016年に『Timeless』を発表し、R&Bアルバム・チャート初登場4位に。また、アダルトR&Bエアプレイ・チャートでは、“I Want You”と“Let Me Know”が最高6位、“Runnin' Out”が最高3位と、およそ20年ぶりのヒットとなったほか、2018年には“Too Late”、“If I”も最高8位まで上昇するなど支持されていました。 AmazoniTunes
・Montell Jordan feat. Lecrae - "When I'm Around You" (Masterpeace Recordings / 2019-05-14)
モンテル・ジョーダンがついに世俗復帰。
2010年12月31日をもって「R&Bレコーディング・アーティストとしてこの音楽業界から引退する」と発表し、翌1月1日からジョージア州ノークロスのビクトリー・ワールド・チャーチという教会で牧師となっていたモンテル・ジョーダン。その後、Victory World Musicを立ち上げ、ゴスペル・アーティストとして2011年に『Shake Heaven』をリリースしたほか、2014年にライブ実況盤『Covered Live』、昨年も『Healed』といったレーベル・コンピが発表され、クリスチャン・ヒップホップ系のプロミス『TellAVision』(2016年)に参加するなど、“世俗”とは距離を置いてきました。
一方、代表的ヒット“This Is How We Do It”は90sリバイバルの波に乗って近年度々取り上げられるようになっており、2015年にはスーパーボウルのキャンペーンの一環で、バッファローウィングの専門チェーンである「バッファロー・ワイルド・ウィングス」の店内にて発売20周年を迎えた同曲をサプライズ披露する映像が発表されたほか、2013年のアルーナジョージのカバーに始まり、ケラーニ“How Do We Us”(2014年『Cloud 19』)、エリック・ベリンジャー“Text Threads”(2015年『Cuffing Season』)、ジャズ・カーティエ“How We Do It”(2016年『Hotel Paranoia』)でのサンプリングや、クリス・ブラウン“Go”(2015年『Before The Party』)、JR・カストロ“Right Away”(2016年 / 2017年『Sexpectations, Vol. 1』)での引用など、“This Is How We Do It”ネタは多々出現しています。つい最近も、フレッシュ・モードなるプロデューサーが“This Is How We Do It”のリメイクを発表したばかり。
こうした背景もあって?モンテル・ジョーダンがついにR&Bへと復帰。今年3月にR&Bアルバムをレコーディングしていることを明かしていたモンテルですが、5月14日、正式にニュー・シングル“When I'm Around You”を発表。
スティールパン的な音色は2010年代という感じですが、全体的には90年代の色濃いヒップホップ・ソウル的なサウンド。ルーベン・スタッダード作品も手がけたドレイマス・ロバーツ(Dramus Roberts)の名がソングライターにありますが、彼のプロデュースでしょうか。 AmazoniTunes
ラッパーとして史上初めてグラミー最優秀ゴスペル・アルバム賞を手にしたレクレーをゲストに迎えているということで、準備中の新作はインスピレーショナルR&B路線になるのかもしれません。
“Whipped Cream”や、マセーゴ(Masego)らプロデュースの先行配信曲“Up Late”のような、エリカ・バドゥを想起させる彼女の歌声が映えるソウルフルなプロダクションを中心としつつ、初期ミッシー・エリオットっぽい“BMO”(ヴァースはちょっとアリーヤ“More Than A Woman”ぽくも)などの90s R&Bも感じられたり。今っぽいエッセンスは控えめに、オーセンティックなR&B作品として非常に充実した内容ですね。
31日にCD盤とヴァイナル盤も発売されるっぽい?
プロデュースは、2017年作『Strength of a Woman』にて“Thick Of It”や“Love Yourself”など5曲を手がけたDJ・キャンパー(D.J. Camper)。すっかり気に入られたようですね。
ソングライティングには、モニカの“Commitment”のプロデュースや、ビヨンセ&ジェイ・Z『EVERYTHING IS LOVE』、アリアナ・グランデ『thank u, next』などに関わってきたノヴァ・ウェーヴ(Nova Wav)のふたりが助力しているようです。
サンプリングしているのは、90s後半~00s初頭によくネタにされたラヴ・アンリミテッド(Love Unlimited)の“Under The Influence of Love”(73年作の表題曲)。しかしこうしたアーリー00sっぽい音、増えてますね。
昨年7月にファースト・チョイスのディスコ・クラシック“Dr. Love”をサンプリングした“Only Love”を発表していたメアリー・J。この時、Capitol RecordsからRepublic Recordsへ移籍していたことが明らかになっていました(親会社はどちらもUniversal Music Group)。
そして今年2月にはTV番組で「アルバム2枚を制作中なの」と発言。さらに3月には、A&Rのエディ・フォーセルが、スタジオ・セッションの模様を見せながら「アルバム3枚の同時制作」と言及しており、かつてないほどクリエイティブ・モードに入っている様子。
米Rolling Stone誌が独自のチャート「Rolling Stone Charts」を始めることが発表されました。13日(月)から始まり、楽曲のデイリー・チャート「Rolling Stone Top 100 Songs」とアルバムのウィークリー・チャート「Rolling Stone Top 200 Albums」を始め、「Rolling Stone Trending 25」、「Rolling Stone Breakthrough 25」といったウィークリー・チャートや、「Rolling Stone Artist 500」というチャートも用意されているとのこと。
もちろん、ビルボード・チャート対抗となるわけですが、特に楽曲はデイリー・チャートとなるところが特色ですね。移り変わりが激しい時代とは言え、ストリーミングの強さが牽引する形で最近はトップ10にあまり動きがないことも多く、デイリー・チャートが新鮮さを打ち出せるかどうか。
このローリングストーン・チャートは、Rolling Stoneを完全子会社化したPenske Media Corporationが昨年7月に戦略的投資を行ったAlpha Dataが提供するデータ(セールス、ストリーミング、エアプレイなど)を使用するとのこと。ビルボードはNielsen Musicなので、元データも異なることになります。また、ストリーミングの比重がどれぐらいになるかも鍵となりますが、このあたりの詳細はまだ不明。
とりあえず月曜(日本時間的には火曜かも)を待ちましょう。
RCA在籍時代、2015年に(今は無き)〈SPRINGROOVE〉で初来日パフォーマンスを果たしたティナーシェ。翌2016年には5⽉17⽇・18日に渋⾕duo music exchangeでの2夜連続単独公演が予定されていたものの、「『Joyride』完成のため」世界ツアーそのものが延期ということで中止。ということでティナーシェにとって今回が初の単独公演となる予定。7月4日(木)に渋谷 WWW Xにて開催されます。
・Tank and the Bangas - 'Green Room' (Verve Forecast / 2019-05-03)
タンク・アンド・ザ・バンガスが待望のメジャー・デビュー・アルバム『Green Room』を発表。
テリアナ“タンク”ボール(Tarriona "Tank" Ball)をリーダーとして2011年に結成されたニューオーリンズのバンドである彼らは、ライブを重ねて地道にファン層を広げ、2013年末に『Think Tank』を自主リリース。「ガンボ」のようにファンク、ゴスペル、ジャズ、ロック、ニューオーリンズ・バウンスなど様々なジャンルが渾然一体となった音楽性と、そのライブ・パフォーマンスで徐々に話題を呼び、2014年にはライブ盤『The Big Bang Theory: Live at Gasa Gasa』も発表しています。