2019-05-13

[new music] Lizzo, Initial Talk, Kehlani + more

・Lizzo - "Juice (Breakbot Mix)" (Nice Life Recordings/Atlantic Recordings / 2019-05-10)



これはナイス・リミックス。リゾのメジャー・デビュー・アルバム『Cuz I Love You』からのリード曲であり、リゾにとって初めてR&Bチャート入りした(しかもトップ10入り)ヒットとなっている人気曲“Juice”を、ブレイクボットがリミックスしました。  Amazon  iTunes

元々がポップなディスコ・ファンクでしたが、近年のディスコ~ブギー再評価ムーブメントの一翼を担う仏DJ/プロデューサーが、ロボ声を交えながら80sな解釈を足しています。



リゾは4月にメジャー・デビュー・アルバム『Cuz I Love You』を発表。全米アルバム総合チャート(2019年5月4日付)初登場6位を記録しました。また5月3日には既発曲3曲を追加する形でデラックス・バージョンが発表されています(紹介済)。





・Initial Talk & ILY - "Loving U" (One Seven Music / 2019-05-10)



ロンドンのマネジメント会社 Instruction Managementと契約したことが先月末に発表された、東京を拠点とする日本人プロデューサーのInitial Talk (イニシャル・トーク)。

2017年末にデュア・リパ“New Rules (Initial Talk Remix)”が世界的に大反響を呼んだことでも知られるこのInitial Talkが、ルイーズ(元エターナル)の“Stretch (Initial Talk Remix)”(紹介済)に続いて今度はオリジナル新曲“Loving U”を発表。
80年代の影響を強く受けているというスウェーデンの新進シンガー、ILYとのコラボレーションとなっており、80sなキラキラR&Bポップスに仕上がっています。Spotifyでは「New Music Friday Japan」、「New Music Friday Sweden」といった公式プレイリストでピックアップされるなど、早速反響を呼んでいます。

この“Loving U”は、Initial Talkと共に、スウェーデンのDJアルビン・マイヤース(Albin Myers)が共同プロデュースしているのですが、ILYがスウェーデンのプロデューサーと組むのはこれが初なのだとか。彼女は、英国のEDM系DJ、トム・フェリーと組むことが多く、特に彼女の2016年の楽曲“Remedy”のリミックスはSpotifyで3000万回以上も再生されるなど人気です。





・Kehalni feat. Ty Dolla $ign - "Nights Like This (HONNE Remix)" (TSNMI/Atlantic Recording / 2019-05-10)



ケラーニの最新ミックステープ『While We Wait』からの最新シングルである“Nights Like This”を、ホンネがダンサブルにリミックス。
同曲はすでに、スネークヒップス(Snakehips)&B・ルイス(B. Lewis)らによるバージョン、ジェイ・プライアー(Jay Pryor)によるバージョンが発表済で、これで3種目のリミックスです。  Amazon  iTunes

なお、ケラーニは3月に第一子となる娘を出産したばかり。








・Whethan feat. Jeremih - "Let Me Take You" (Big Beat Records/Atlantic Recordings / 2019-05-10)



弱冠19歳の気鋭DJ/プロデューサー、ウィーシンが、地元シカゴのジェレマイをゲストに迎えた新曲“Let Me Take You”を発表。90sシカゴ・ハウス的なアプローチです。  Amazon  iTunes

元々はWhethinの綴りで活動していたウィーシンは、様々なリミックスを発表していく中で、2016年、タイ・ダラー・サイン“Blasé”のリミックスゼイン“Pillowtalk”のリミックスが話題になったのに続き、2016年末に発表したマックス、フラックス・パヴィリオンとのオリジナル曲“Savage”が大きな反響を呼び、Big Beat Recordsの新星として注目を集めた若き才能。昨年末にはホンネらも参加したメジャー・デビューEP『Life of a Wallflower Vol. 1』を発表したばかり。





・Moon Willis & Etta Bond - "I Like The Way" (Positiva/Virgin EMI Records / 2019-05-10)



クリス・ロコらを擁するロンドンのOddChild Music所属の新進ダンス系DJ/プロデューサーで、ティナ・ムーアの90sヒット“Never Gonna Let You Go”のサビをがっつりサンプリングした2016年の“Never Let You Go”が話題になり、クリス・ブラウンの2017年作『Heartbreak On A Full Moon』では“Bite My Tongue”のプロデュースに抜擢されたムーン・ウィリスが、新曲“I Like The Way”を発表。  Amazon  iTunes

この新曲で共演しているのは、OddChild Music第一弾契約アーティストとしても知られる英若手シンガーのエタ・ボンド。彼女の可憐な声が躍るガラージ・ハウス系の曲となっています。

なお、これまでスウィンドル、レッチ・スリートゥーやSiRらの作品に参加してきたエタ・ボンドは今年3月、15日に『He's Not Mine』、29日に『He's Mine』の2作を連続リリースして驚かせました。後者にはSiRもゲスト参加。